紫外線対策始めていますか??

2021年の日焼け対策

紫外線が強い時期になりましたが、みなさん紫外線対策していますよね?
新型コロナウイルス流行の影響で、私たちの生活が変化しました。
密を避けるためや、テレワークが浸透したことにより、外出の減少。
マスクの日常化。
移動手段の変化。
生活様式が変わったことで気を付けたい紫外線対策とは??

家の中でも日焼け対策が必要です

外出が減り、家で過ごすことが多くなっていますが、家の中でも油断は禁物。
紫外線にはUV-A、UV-Bの2種類があります。
そのうちのUV-Aはガラスを透過するので、
窓際にいる場合はもちろん、日の当たらない室内にいても、散乱光によって紫外線は室内に入り込んでいるため、紫外線対策が必要です。

お家でできる紫外線対策

部屋の中に入ってくる紫外線を減らしたい方は、こんな対策も!

・窓の外で紫外線をカット!
日差しを防ぐオーニングやシェードを取り付ける。

・窓ガラスの機能をUP!
窓ガラスを紫外線カットタイプに。
紫外線を82%もカットする窓ガラスもあります。

・カーテンで紫外線をカット!
室外に日よけをつけにくい場合は、UVカット機能のあるカーテンがおすすめ。
 
 

-Memo-
ビタミンDは紫外線を浴びることにより得ることができるため、不足することはないと考えられてきました。
しかし、近年ビタミンD不足が蔓延していることが明らかになっています。
 
ヒトが必要なビタミンDを産生するには、日焼け止めを塗らない状態で、紫外線をある程度浴びなければなりません。
そうすると、日焼けや肌荒れが心配・・・。
そういう時にはダイエタリーサプリメントを利用してみては?
 
また、乳幼児期にビタミンDが不足すると、骨の成長が妨げられるなどさまざまな悪影響を及ぼします。
しかし、赤ちゃんは、大人と比べて皮膚が薄くデリケートなため、強い日光を長時間浴びることは禁物。
紫外線が強い時間帯に外出しない、覆いをするなどの対策をしましょう。

マスクと日焼け

外出時、マスクをつけているからと日焼け対策を怠っていると、
マスクで覆われている部分と覆われていない部分がムラになって焼ける「マスク焼け」やマスクをしている部分でも紫外線が透過し、日焼けとしてしまう「マスク越し焼け」が起きてしまうことがあります。
 
マスクをしていても、日焼け止めは必要です。
しかも、マスクの中は高温多湿なうえに、着脱時の摩擦により日焼け止めが落ちやすいので、これからの季節はしっかり塗り直ししましょう。

移動手段の変化

人との接触を避ける目的で、移動手段にも変化が。
新型コロナウイルス流行前に比べ、自転車・自動車での移動が増加しています。
移動時に浴びる紫外線について考えてみると、自転車はもちろん直接紫外線を浴びていることがわかります。
では、車の運転ではどうでしょう。

車内で日焼け止めは必要?


右の写真は、顔の左半分に日光を長年(28年)浴びながら運転していた、トラックの運転手の男性の写真です。
(Gordon JR, et al. N Engl J Med.2012 19;366(16))
顔の右半分と比較して、明らかに老化が進んでいます。

近年は年式の古い車や外国車を除き、フロントガラスにはUVカットガラスが使用されていることがほとんどですのようですが、フロントガラス以外のガラスについては、車種により、UVカットが施されているものもあれば、ないものもありますので、気になる方はチェックしてみて。
また、車に乗る際、肌に日焼け止めを塗るのも忘れずに。

紫外線の量は地域によって違う

住んでいるところによって紫外線の量は変わってきます。
下に3つの地域に分けた月別の紫外線照射量を示します。
赤道に近いほど紫外線照射量が多くなります。

【日本で一番紫外線が多いのは松本市?】
一般に、赤道に近いほど紫外線照射量が多くなることが知られていますが、日本で紫外線が一番強いのは、“松本市”だといわれています。
何故、南に位置する沖縄より、紫外線量が多いといわれているのでしょうか??
それは、“標高が高い”ことに原因があります。
標高が高くなるにつれて、浴びる紫外線の量が多くなるのです。
長野県が行った、興味深い研究結果を紹介します。
2011年4月~2018年3月までの紫外線量を調べて、他地域と比べた結果を示します。
(Bull. Nagano Environ. Conserv. Res. Inst. No.15(2019))
夏季のUV-B量をみてみると、実際に経度が同程度である、つくば市と比べて松本市・長野市はUVB量が多く、那覇市に近い値になっていますね。

日焼けしてからのお手入れでは遅い!?

日焼けをしてから、ローションなどで肌のお手入れをすることは、肌のうるおいを回復し、バリア機能の回復に役立つのですが、長期的な健康への悪影響予防のためには、まず紫外線の浴びすぎを防止することが大切です。

日焼け対策については
「紫外線対策は春からはじめよう!」をご覧ください。
⇒記事はこちら

日焼け後の対策は
「Renaviaで夏の肌をケアする」をご覧ください。
⇒記事はこちら

皮膚の基礎知識-4 紫外線から身体を守るしくみ

私たちの皮膚には、“メラニン”という紫外線による肌へのダメージを抑える色素があります。
メラニンときくとシミの原因として悪者と思われがちですが、紫外線を吸収することで肌への影響を軽減させる大事な役割を担っているのです。

しかし、さまざまな要因で黒色メラニンが過剰に作られたり、ターンオーバーが乱れたりすると肌にメラニンが蓄積されて、それが沈着すると“しみ”になります。

【メラニンが過剰に作られる原因】
・ 紫外線
・ 女性ホルモンの変化
・ 活性酸素
(紫外線・ストレス・大気汚染・タバコなど)
・ 炎症    など

【分子栄養学的 今からできるシミ対策】
メラニンが過剰に作られるのを防ぐ
紫外線を防ぐ
 日焼け止めを使う
 
活性酸素対策
 おすすめしたい栄養素:ビタミンC、ビタミンE、α-リポ酸など
 皮膚と栄養-6 「カラダの中から抗酸化」もご覧ください

メラニンの蓄積を防ぐ
肌のターンオーバーを整える
 おすすめしたい栄養素:タンパク質、アミノ酸、ビタミンA、ビタミンD、亜鉛、CoQ10など
 皮膚と栄養-11 「ビタミンA」、皮膚と栄養-3 「コエンザイムQ10」、皮膚と栄養-9 「鉄・亜鉛」もご覧ください

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