メラニンと肌の関係、知っていますか?


日差しが強くなるこの季節、気になるのが「日焼け」や「シミ」
これらのトラブルの背景には、“メラニン”の働きが深く関わっています。
今回は、肌のメカニズムを知り、紫外線と上手につきあうためのポイントをご紹介します。

メラニンの役割

メラニンは、肌や髪、瞳に含まれる色素の一種で、本来は紫外線から体を守る大切な存在です。
紫外線を浴びると、肌内部の「メラノサイト」という細胞がメラニンを生成し、ダメージから肌を守ってくれます。

シミの原因になることも

メラニンが過剰につくられたり、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れたりすると、
メラニンが肌にとどまり、やがて「シミ」として現れることがあります。

シミができる仕組み

以下の図は、健康な肌とシミのある肌の違いを示したものです。

健康な肌では、ターンオーバーが正常に行われることで、メラニンが肌の外に排出されます。
一方で、シミのある肌では、ターンオーバーが滞ってしまい、メラニンが肌内部にとどまりやすくなります。

シミを防ぐにはどうしたらいい?

メラニンは紫外線から肌を守るために必要なものですが、
過剰に生成されたり、排出されずに蓄積することでシミの原因になります。
では、どうすればメラニンをため込まず、シミを防げるのでしょうか?

ポイント① 紫外線をなるべく浴びないようにする

まず大切なのは、“メラニンを必要以上につくらせない”こと
外出時は日差しを避けたり、帽子や日傘、衣類などで肌を守る工夫をしましょう。
また、日焼け止めを使用することも有効な対策のひとつです。
日差しの強い日や長時間外に出るときは、肌に合った日焼け止めをこまめに塗り直すことを心がけましょう。

ポイント② 肌にメラニンを蓄積させない

紫外線を完全に避けるのは難しいもの。
だからこそ、肌にできたメラニンをしっかり排出することが大切です。
そのためには、日焼け後の適切なケアがシミ予防につながります。

日焼け後に心がけたいアフターケア

1. 肌を冷やす
紫外線を浴びた直後の肌は軽い炎症を起こしている状態です。
冷たいタオルなどでやさしくクールダウンしましょう。

2. 保湿をしっかりと
乾燥した肌ではターンオーバーが乱れがちに。
化粧水やジェルなどでたっぷりとうるおいを与えることが、肌の生まれ変わりをサポートします。

3. 栄養を補う
肌のバリア機能が低下していると、うるおいを保つ力も弱くなります。
保湿だけでなく、油分や栄養分を補うことで、肌の回復をサポートしましょう。

紫外線を防ぐ習慣+日々のスキンケア

この両方を意識することで、肌にメラニンをためこまず、健やかで透明感のある肌を保つことができます。

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